絶望と諦観からのセミリタイア計画(仮)

投資による早期リタイアを考え始めた人の 生活・思考・投資・金の話

ストーリーとメカニクスの調和(Undertale感想記)

※ネタバレ配慮しません

 

ゲームの全体的な感想

Undertaleをプレイしていると、「うわ~意地悪いなぁ(称賛)」と思うことが多々ある

ゲームがプレイヤーに対して残虐な選択肢や可能性をちらつかせてくるのに、好奇心に従って(ある意味素直に)実行すると、ものすごく悪いことをした気持ちになったり、ゲーム内のキャラクターからも非難を浴びせられたりする構造だ

強烈な体験がリアリティ・感情移入・没入感といったゲームの魅力そのものになっているので、意地が悪いというかタチが悪い(称賛)

さらに上手いなぁと思うのは、ストーリーとシステムがガッチリ結びついていること

 

8年ほど前になるが、こちらの記事の内容を思い出す

spa-game.com

(引用)
ストーリーが正義のヒーローとして振る舞う事を求めていても、メカニクスが遭遇した生物を惨殺して所持品を奪う事を報奨していればプレイヤーはそれに従う。
世界をどう解釈し、どう考え、どう振る舞うべきか。どうすれば最も報われるのか。そうした世界観をゲームメカニクスは強烈に伝える。しかもプレイヤー自身の体験としてだ。
(引用終わり)

 

ストーリーとメカニクスがあまりにも噛み合わない作品はツッコミどころ満載のバカゲーになると思う

愛されるバカゲーもあるし、それだけで作品の良し悪しは決められないけど ストーリー重視の作品ではかなり致命的

 

Undertaleはモンスターへの振る舞いがプレイヤーに委ねられている

攻撃する、友好的に接する、見逃す、逃げる、等の行動をプレイヤーが自由に選べて、その選んだ結果がプレイヤーに返ってくる

プレイヤーの行動に対する反応の仕方が大変ていねいで、何かすれば何か反応が返ってくるもんだから、「こうしたらどうなるかな?」という気持ちになってしまう

この辺のちらつかせ方が上手い 残虐なプレイに関しては、「やるなよ!絶対やるなよ!!」的なメッセージまで付けてくる

 

人間の性質なのか、同じ行動をするにも「ゲーム側から指示・誘導されて」やるのか「自発的に」やるのかは大きな違いがあるらしい

Undertaleに関してはどこまでがゲームの誘導でどこからが自分の意志か揺らいでくる感ある

いずれにしろプレイヤーが地底世界の行く先を選べるために、ああ・・・自分がやってしまった・・・という気持ちになる

そこを「正当防衛?お前は簡単にできるからというだけでみんなを殺したんだ」等のメタ発言でグッサグッサしてくるので やはりとても意地が悪い(賛辞)

 

テキスト読まなければ2~3時間で1周できるのがまたお手軽でいい

弊害:ここ1ヶ月で何周もしてるせいで、本当のリセット以降どうプレイしたかが混同してよくわからなくなる
(例:あれっRUINSにフラウィがいない・・・Nで戦う選んだんだっけ・・・?)